ご挨拶
理事長挨拶
理事長 井上 佳子
新施設オープンと病院名変更に当たってご挨拶申し上げます。
当院は昭和54年に城南町の高台に開設し、同じ敷地内に平成5年に介護老人保健施設と平成15年にグループホームを開設しました。病院は築40年以上、老健施設も築30年を経過していたため老朽化が顕著であることから昨年より病院施設の一体型の新施設の建設を計画し、令和5年10月に完成となりました。
新施設は、建物で消費する年間の一次エネルギー収支をゼロにすることを目指したZEB( Net Zero Energy Building )を取り入れ設計されました。設計一次エネルギー消費量で62%の削減を実現し、県下の病院では初のZEB readyの認証を取得しています。この事で快適な室内環境を維持しながら、標準的な建物に比べCO2排出量が大幅に削減できるため環境負担の少ない建物を実現しました。一方で、新施設は患者様・入所者様とスタッフの動線を意識し、見守りの視線が行き渡るような設計も行っております。2階は病院で医療型療養病床 52床、3階と4階は老健施設で計72床であります。両施設ともガラス張りの開放的な空間を食堂やリハビリテーションに使用しています。大部屋は4床室ですが今までより広く明るくなっておりますし、病院には重症者を診るための個室や施設には個室と2床室も備えております。病院、施設ともに寝たきりの患者様や利用者様が入浴できるような機械式の特浴や施設の個室浴にはリフト式機械もございます。今回の新築時には病院、施設ともに電子カルテを導入しスタッフの仕事面での効率化を図り、余裕が出た時間を患者様や利用者様のケアや自己研鑽につなげればと考えております。
さらに、今回の新施設オープンに当たって病院名を『ひかりテラス病院』へ変更することになりました。当施設は創業者の井上光昭の『光』から施設名に『光』が使用されています。その光から『照らす』を連想し、『照らす』には『物に光を当てる、よく見えるようにする、見比べる、照らし合わせる。』といった意味がありますので、今後も当施設が光が当たるように、見比べて照らし合わせて確かな方向に向かうように、という思いから『ひかりテラス病院』としました。
当法人の理念である『患者様・利用者様とそのご家族様が温かい気持ちになれる、まごころある医療・介護を提供いたします。』をいつも念頭におきスタッフ一同努力してまいりますので、今後ともご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。
医療法人社団井上会
理事長 井上 佳子